高速40bit浮動小数点演算タイプのDSP搭載
標準仕様で4チャンネル
デジタル・チャンネル・ディバイダー
「DF−45」
![]() 希望小売価格:735,000円 (700,000円(税別)) |
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フル・ディジタル処理のマルチチャンネル・ディバイダー
『高速40bit浮動小数点演算タイプDSP』を搭載して、
4チャンネルのユニットを標準装備。自由に設定可能な
59ポイントのカットオフ
周波数と最大96dB/octaveの高精度ディジタル・フィルター特性を実現。1cm単位で調整可能なタイム・アライメント、フィルター回路通過時の遅延時間を自動補正するディレイ・コンペンセーター機能を装備。HS-LinkによりSA-CDまで対応。
オーディオの究極といわれるマルチアンプ方式は、音楽信号を帯域分割して、各帯域それぞれ専用のパワーアンプで、スピーカー・ユニットをダイレクトに駆動します。調整を積み重ねて追い込んだ音は、スケール感や音像定位、音場再現など音質面で自分の求める理想の音に近づけ、オーディオとしての醍醐味を味わうことができます。
ディジタル・チャンネル・ディバイダーDF-45は、DF-35を更に進化させてモデル・チェンジ、ディジタル技術を縦横に駆使し、フル・ディジタル処理を実現しました。高速40bit浮動小数点演算タイプのDSPを搭載して、演算誤差の少ない高精度96dB/octaveという高次のフィルター特性を達成、SA-CDまで対応したディジタル入力やバランス/アンバランスのアナログ入力端子を装備、標準仕様で4チャンネル(4Way)としました。
DF-45は、一つのチャンネルを一つのユニットが受け持ち、信号を分割するフィルター(ローパス、バンドパス、ハイパス等を構成)、減衰スロープ特性、ディレイやディレイ・コンペンセーター、レベル・コントロール、位相切替など多彩な機能全てをディジタルで実現し、設定した機能を5種類メモリーすることができます。
DF-45は、隣接する帯域のカットオフ周波数(59ポイント)及び減衰スロープ特性(6種類、最大
96dB/octave)を、それぞれ独立して自由に設定でき、各スピーカー・ユニットの限界能力を引き出します。これにより細やかな音のつながり、全体のエネルギー・バランスを取ることが可能となり、高次元のマルチアンプ・システムを構築することができます。
主な特長
フルデジタル信号処理によるデジタルチャンネルディバイダー![]() 本機はマルチアンプ・システムの中核となるチャンネル・ディバイダーで、高速演算処理のDSPを駆使した最新回路と高度なデジタル技術を組み合わせ、デジタル化を実現しました。デジタル信号処理のキーパーツとなるDSPに、高速40bit浮動小数点演算タイプの素子を搭載、各音域の信号を分割するフィルター機能、位相、ディレイ機能、レベル・コントロールなど、全てをデジタル処理します。これにより、温度変化・経年変化が無い超高精度フィルターを実現することができました。 デジタルプリアンプDC-330と連動すれば、デジタルによる画期的なマルチアンプ・システムが実現、またアキュフェーズ・オリジナルのHS-Link入力も内蔵し、SACDにも対応しています。さらに、入力オプション・ボードの増設なしで、直接アナログ・プリアンプに接続することができます。 基本構成は4チャンネル(4Way)を標準装備していますが、入力信号の送り出しデジタル端子により、 DF-45を複数台使用して5Way以上に拡張することも可能です。 |
高速浮動小数点演算タイプDSP搭載によって実現した、高精度デジタル・フィルター チャンネル・ディバイダーの中枢部であるデジタル・フィルターに、仮数部32ビット、指数部8ビットの高速浮動小数点演算タイプDSPを搭載しました。固定小数点演算タイプです。一方、本機の浮動小数点演算タイプでは、数値を仮数部と指数部に分けて表すことができ、指数部であることにより、小さな値でも誤差が大きくなりません。 この高速浮動小数点演算DSPを用いることにより、ダイナミック・レンジが格段に拡がって、演算誤差を小さくすることが可能となり、-48dB/octaveや-96dB/octaveという急峻なフィルターを実現することができました。 |
フィルターのカットオフ周波数は59ポイント内蔵 フィルターの周波数ポイントは、31.5Hz〜22.4Hzの間を1/6オクターブ間隔(ISO規格)の数列(56ポイント)を採用しています。そのほかに、10、20、290Hzを設けて、合計で59ポイントとほとんどの周波数をカバーしています。10、20Hzは、超低域ノイズをカットするサブソニック・フィルターとして使用することができます。 各ディバイダー・ユニットは、低域側/高域側のカットオフ周波数を自由に設定することができ、それぞれのユニットで、ローパス・フィルター、バンドパス・フィルター、ハイパス・フィルターを構成することができます。隣接する帯域で、交差する周波数やスロープ特性が自由に設定できますから、クロスオーバー・ポイントでの音のつながりも自分自身の聴覚で決めることができ、マルチアンプの楽しみが一段と増加します。 |
最大-96dB/octaveを実現。フィルターのスロープ特性は6種類内蔵 フィルターの減衰特性は、6dB/octave、12dB/octave、18dB/octave、24dB/octave、48dB/octave、 96dB/octaveと6種類装備し、カットオフ周波数と同じく、各ユニット内で独立して設定することができ、あらゆる特性が可能となります。デジタル化で、正確で高次のフィルターが可能になり、特に96dB/octaveの減衰特性は、スピーカー・ユニットからその帯域だけの周波数が再生できますので、隣接帯域からの音の混ざりもなく、いままで体験できなかった新次元のマルチアンプ・システムを構築することができます。 |
精密な調整が可能、デジタル方式のレベル・コントロール 各ディバイダー・ユニット内のLEVEL機能で、それぞれの帯域のレベルをコントロールすることができます。減衰量が正確で音質劣化の少ないデジタル・アッテネーターで、+12.0dB〜-40.0dB(0.1dBステップ)まで可変できます。このLEVEL機能は、左右独立して装備していますから、各帯域のレベルを微細にコントロールすることができます。 |
左右独立で位相設定(4パターン)が可能 各チャンネルの位相切り替えが、4パターン設定できます。 1:Lch 正相、Rch 正相 2:Lch 逆相、Rch 逆相 3:Lch 正相、Rch 逆相 4:Lch 逆相、Rch 正相。通常は左右同相で使用しますが、左右の位相を反転させると音の拡がりが変わり、スピーカーが正しく接続されているか否かがはっきりとわかります。 |
タイム・アライメントが可能、1cm単位で調整可能なディレイ機能
スピーカーから出た音は、空気中を約340m/sec(14℃)の速さで進みます。これは、電気信号や光の速度と比較すると非常に遅く、複数のスピーカー・ユニットを使用する場合、耳までの到達時間に差が生じます。マルチスピーカー・システムの場合、複数のスピーカー・ユニットの音源(振動板の前後位置)が異なるため、各ユニットから出た音は試聴ポイントに到達する時間も異なります。この耳までの到達時間を合わせることを、タイム・アライメントと呼びます。 DF-45は、デジタル信号処理による電気的な遅延によって、耳までの到達時間差を調整することができるDELAY機能を装備しています。通常ディレイは時間で表しますが、DF-45では分かりやすいように、遅延時間(秒)を音速から換算した距離(cm)で表示します。具体的には、各スピーカー・ユニットの振動板の距離を測定し、各ディバイダー・ユニットの DELAYにその数値を設定します。1cm単位で最大3000cmまで各チャンネル及び左右別々に設定することができます。 |
ディレイ・コンペンセーター機能 マルチアンプ・システムでは、各ユニットからの音が耳まで到達する時間がユニット間で異なります。この音が遅延する要素として、次の2つが考えられます。1、物理的な要素:各ユニットの振動板の前後位置 2、電気的な要素:信号がフィルター回路を通過するときに生じる遅延。1の振動板の前後位置は、DELAY機能で補正できます。2の電気的な遅延を補正する機能が、DF-45で新たに追加されたディレイ・コンペンセーター:「DELAY COMP」機能です。この設定ON時には、遅延時間の計算結果を表示すると共に、遅延時間を自動的にディレイ補正します。 OFF時は、この計算結果を参考にして、ディレイ値をユーザーが自由に手動設定することが出来ます。 |
設定した機能の保存/呼び出しができる、メモリー機能 各ディバイダー・ユニット内で設定した機能や数値を、5種類保存することができます。今設定変更した機能や数値とメモリーした機能や数値とを簡単に比較試聴することができます。更に、電源を切断する直前の設定を保存するラスト・メモリーも装備しています。 |
機能設定のセーフティ・ロックを装備 各ディバイダー・ユニット内で、各機能は2つのノブで簡単に設定することができます。このため、間違えてノブを不用意に回したり、設定した機能を第三者が簡単に変更できないようにした、セーフティ・ロック機能を装備しています。 |
さらに進化した「MDS++変換方式D/Aコンバーター」を搭載![]() 出力のコンバーターに、驚異的な性能・音質を誇る「MDS++方式D/Aコンバーター」を搭載しました。 MDS方式は、刧煤iデルタ・シグマ)型D/Aコンバーターを複数個並列接続することで、大幅な性能改善を図った画期的なコンバーターです。 MDS方式による性能向上は、信号周波数や信号レベルに関係なく働きますので、従来の刧伯^ D/Aコンバーターで解消の難しかった出力信号にまとわりつく微小レベルの雑音も、同時に低減することができます。 |
DC-330と連動して、デジタル・ボリューム・コントロール可能なアキュフェーズ独自のデジタル入力を装備 デジタル・プリアンプDC-330には、デジタル音楽信号とボリューム・データを同時に伝送可能な専用スロットを用意しています。ここからDF-45へ、レベル・コントロール前の音楽信号と、同時にボリューム・データを渡します。DF-45へ、フル・レベルで入力できるので、あらゆる信号処理を高精度で行うことができます。信号処理後はD/A変換の直前で、DC-330からのボリューム・データ信号をもとにマスター・レベルを調整します。従って、D/A変換されるまでレベルを絞ることなくデジタル信号処理ができ、性能劣化も少なく音楽のエッセンスを逃すことなく再生できます。 |
フル・レベル出力保護機能 DF-45には、「ボリューム・データ付きデジタル信号」を入力しますが、万一「ボリューム・データの無いデジタル信号」が入力されると、フル・レベルの信号がDF-45から出力され、スピーカーを破損するおそれがあります。これを防ぐために、「フル・レベル出力保護機能」を装備しています。 この機能ON時には、「ボリューム・データの無いデジタル信号」が入力された場合、アッテネーター(-40dB)が働きフル・レベル出力からスピーカーを保護します。同時にディスプレイ部が点滅して警告します。 |
残留ノイズを少なくする「アナログATT」機能 中・高音域に高効率スピーカーを使用している場合、残留ノイズが気になることがあります。 DF-45は、各ユニットごとに独立して残留ノイズを減衰させることができる、「アナログATT」機能を設けました。 「アナログATT」ON時は、残留ノイズと共に信号も10dB減衰します。このためLEVELの設定値によっては、高効率スピーカー以外で使用すると、出力信号がひずむ場合がありますので、通常は OFF設定で使用してください。 |
各チャンネル・ユニットとも、表示する文字の入力・編集が可能 ユニットごとに、あらかじめ登録してある文字「Low、Middle、High、Super-H」などをディスプレイに文字表示することができます。また、文字表示を好みの名称に変更できる機能を備えていますので、97種類の文字・記号の中から8文字を組み合わせて、独自の文字入力・編集が可能です。 |
使用しないチャンネルをOFF設定 DF-45は、チャンネルA〜Dまで4ユニット(4Way)が標準装備です。3Way以下で使用する場合には、使用しないユニットをOFF設定(文字やLEDインジケーター類を全消灯)することができます。 |
サブ・ウーファー方式への対応 指向性がブロードな超低域の左右の信号を混合し、一個の大型ウーファーを用いるサブ・ウーファー方式は、限られたスペースで超大型ウーファーを使用する有効な方法です。リアパネル側(チャンネルAのみ)のスイッチで簡単に、サブ・ウーファー用出力に切り替えができます。 |
豊富な入力端子 DF-45の入力端子群は、デジタル信号入力として、COAXIAL端子、OPTICAL端子、 HS-Link端子、アナログ信号に対しては、アンバランス入力端子、バランス入力端子を装備しています。これらの多彩な入力端子により様々な接続状況に対応します。 |
洗練された機能的なデザイン 帯域ごとにユニット化され、周波数やスロープの選択など多くの機能を、2つのノブで素早く的確に設定できるように工夫された、シンプルで機能的なデザインです。 |
デジタル入力 | COAXIAL フォーマット:EIAJ CP-1201/AES3準拠 OPTICAL フォーマット:EIAJ CP-1201準拠 サンプリング周波数 32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz (各16〜24bit 2ch PCM) HS-Link コネクター RJ-45(専用適合ケーブル) サンプリング周波数 176.4kHz、192kHz(各 24bit 2ch PCM) |
デジタル出力 | COAXIAL フォーマット:EIAJ CP-1201 準拠 レベル:0.5Vp-p 75Ω |
周波数特性 | COAXIAL/OPTICAL 2.0〜44,000Hz +0 -3dB HS-Link 2.0〜44,000Hz +0 -3dB アナログ入力 2.0〜44,000Hz +0 -3dB |
D/Aコンバーター | 24bit MDS++方式 |
全高調波ひずみ率 | 0.001%(20〜20,000Hz間) |
S/N | COAXIAL/OPTICAL 114dB HS-Link 116dB アナログ入力 112dB |
ダイナミックレンジ | 「アナログATT」OFF時 112dB 「アナログATT」ON時 109dB |
チャンネル・セパレーション | 108dB(20〜20,000Hz間) |
カットオフ周波数(59ポイント、Hz) | 10、20、31.5、35.5、40、45、50、56、63、71、
80、90、100、 112、125、140、160、180、200、224、250、280、290、315、 355、400、500、560、 630、710、800、900、1000、1120、 1250、1400、1600、1800、2000、2240、2500、2800、3150、 3550、4000、5000、5600、6300、7100、8000、9000、10k、11.2k、12.5k、14k、16k、18k、20k、22.4k |
カットオフ周波数 | -3.0dB |
スロープ特性 | 6dB/octave、12dB/octave、18dB/octave、24dB/octave、48dB/octave、96dB/octave カットオフ周波数が、10Hz、20Hzのときは、 6dB/octave、12dB/octave、18dB/octave のみ |
ディレイ(距離に換算) | 0〜3000cm(1cmステップ)左右独立して設定可能 |
レベル調整 | 「アナログATT」OFF時 -40dB 〜 +12.0dB(0.1dBステップ) 「アナログATT」ON時 -50dB 〜 +2.0dB(0.1dBステップ) 左右独立して設定 |
出力電圧・出力インピーダンス | BALANCED:2.5V 50Ω 平衡XLRタイプ UNBALANCED:2.5V 50Ω RCAフォノジャック |
最小負荷インピーダンス | BALANCED 600Ω UNBALANCED 600Ω |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 36W |
最大外形寸法 | 465(W)x 150.6(H)x 395.8(D)mm |
質量 | 14.1kg |