SACD ハイブリッド
芳醇で力に満ち、しかも優雅。
そしてクリュイタンスの醸しだす南欧情緒。
ビゼー
「アルルの女」&「カルメン」組曲
アンドレ・クリュイタンス<指揮>
パリ音楽院管弦楽団
価格:3,300円(税込)
ESSE-90050[SACD Hybrid]
DSD MASTERING
Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ[マルチなし]
CD層:ADD
美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
SOLD
OUT!
エソテリックならではの妥協を排したSuper Audio CDハイブリッド盤!
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio
CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で話題沸騰中のエソテリックによる名盤復刻シリーズ。発売以来LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代に至るまで、カタログから消えたことのない名盤を高音質マスターからDSDマスタリングし、初のSuper
Audio CDハイブリッド化を実現しています。
2010年からは名門EMI
CLASSICS名盤の復刻も開始し、よりライブコンサート的なそして自然なプレゼンスに優れた第1級のサウンドで収録されていることを実証。エソテリックの名盤復刻シリーズついての評価を益々高めています。
■粋と優雅の極み〜フランス音楽の体現者クリュイタンス
アンドレ・クリュイタンス(1905-1967)は、出身こそベルギーのアントワープですが、フランスでの広範な演奏活動と録音を通じて、20世紀を代表するフランス音楽の解釈者として知られる名指揮者です。
第2次大戦直後、ミュンシュとともにフランス音楽界の復興に尽力し、パリ・オペラ座の指揮者、パリ・オペラ・コミック座の音楽監督、そして1949年にはボストン響に移ったミュンシュの後任としてパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者に就任し、その上品で洗練された粋のかたまりのような演奏でフランス音楽の魅力を世界中に伝えました。日本の音楽ファンにとっては、特に1964年4月〜5月にかけて行われたパリ音楽院管弦楽団との来日公演が衝撃的で、この時初めてフランス音楽の神髄と粋に接したのでした。
■録音に残されたパリ音楽院管弦楽団の古の響き
クリュイタンスは、戦後EMIフランス(パテ)にオペラ全曲盤を中心に録音を開始し、フランス国立放送管弦楽団、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、フィルハーモニア管弦楽団とも広範なレパートリーで録音を残しましたが、何といっても手兵のパリ音楽院管弦楽団と録音したフォーレ:「レクイエム」、ルーセル、ドビュッシー、ラヴェル全集などの一連のステレオ録音は、1828年に創設されたこの伝統のオーケストラの美しく古雅な響きを記録した貴重なものです。なぜならば、1967年、クリュイタンスの予期せぬ死によって、パリ音楽院管弦楽団も解散され、より現代的な響きとアイデンティティを持つパリ管弦楽団に生まれ変わったからです。
このビゼーの代表的な管弦楽曲を収めたアルバムは、日本公演が行われた1964年に録音されたもので、1965年に発売されて以来、カタログから一度も消えたことのない定盤として聴き継がれている名演です。
■
望みうる最高のマスター入手! 極上の状態でハイブリッド化が実現
同時発売のベルリオーズ:幻想交響曲(ESSE-90049)と同様に、こちらも録音に携わったEMIフランスに依頼し、オリジナル・マスターから24ビット96kHzに収録。望みうる最高のマスターを入手することが出来ました。録音場所やエンジニアはクレジットされていませんが、オーケストラの美しい響き(特に多彩な木管楽器や軽味を帯びたホルン、金管)を堪能させてくれる、EMIの典型的なコンサート・プレゼンス的バランスで収録されています。
また、Super Audio CDハイブリッド化にあたっても、マスターテープの選定から最終的なDSDマスタリングの工程での妥協を排した作業、そしてDSDマスタリングにあたっては、D/Aコンバーターとルビジウム・クロックジェネレーターなど、入念に調整されたエソテリック・ブランドの最高級機材やMEXCELケーブルを使用しています。CD時代初期から何度もリマスターされ、現在に至るまで繰り返し再発売されてきた名演が、オリジナルの輝きをそのままに伸びやかなサウンドでSuper Audio CDハイブリッド化されています。
■今や存在しないパリ音楽院管弦楽団による、まさにフランス的、シックでエレガントな演奏
『クリュイタンスの遺産の名盤の1 枚。演奏は、ドラマティックとはいえないまでも、誇張がなくて抒情的であり、清潔感を漂わせている。その点では「アルルの女」にふさわしい牧歌性があるといってもいいだろう。今や存在しないパリ音楽院管弦楽団の好演のレコードとしても貴重であり、管弦楽のうまさは特筆されてよい。』
(門馬直美、『レコード芸術別冊・クラシック・レコード・ブックVOL.2 管弦楽曲編』1985 年)
『ここではすべてが自在にふるまわれているようでいて、つくりものめいた要素は一切ない。しかも、必要なものはことごとくきちんと踏まえられている。こうした栄光の日は、再び戻ってくるのだろうか。』
(吉井亜彦、『レコード芸術・別冊・不朽の名盤1000』1984 年)
『鮮やかな色彩感の表出と、エレガントな棒さばきが端正で、第一級のパステル画を見るような趣が感じられる。かつて存在したパリ音楽院管弦楽団は、サウンドからアンサンブルまで色彩が豊かでニュアンスもあり、まさにフランス的なシックでエレガントな演奏を聴かせていた。最後の「ファランドール」のカノンなど、左右のスピーカーからはっきりと分離して聴こえるのは、いかにもステレオ初期の録音との思いを実感させられる。ある種の感慨を持たずにはいられぬ名演。』
(出谷啓、『クラシック不滅の名盤1000』、2007 年)
■収録曲
ジョルジュ・ビゼー
1 「アルルの女」第1組曲
(1)前奏曲
(2)メヌエット
(3)アダージェット
(4)カリヨン(鐘)
2 「アルルの女」第2組曲
(1)パストラール(牧歌)
(2)間奏曲
(3)メヌエット
(4)ファランドール
3 「カルメン」組曲
(1)第1幕への前奏曲
(2)第2幕への前奏曲
(3)第3幕への前奏曲
(4)第4幕への前奏曲
< 演 奏 >
パリ音楽院管弦楽団
指揮:アンドレ・クリュイタンス
[録音]
1964年1月13日〜15日
パリ (アナログ・レコーディング)
[日本盤LP初出] AA7241(1965年発売)
[オリジナルレコーディング/プロデューサー]
不詳
[オリジナルレコーディング/エンジニア]不詳
[SACDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[SACDリマスタリング・エンジニア]
杉本一家(ビクター・クリエイティブ・メディア マスタリング・センター)
[SACDオーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説]
諸石幸生、志鳥栄八郎
[企画協力] 東京電化株式会社
[企画/販売]
エソテリック株式会社