金子三勇士の18番のショパン、リスト、ドビュッシー、バッハ。圧倒的な音楽表現力を楽しめます。
コンサートでもなかなか聴きにくい繊細な音とともに、強いハンマーのアタック音から奏でられる複雑な共鳴音と倍音が織りなすハーモニーが楽しめます。演奏家の内面的情感もよく録れており、ハイエンドオーディオの奥深さを存分に味わうことができます。
■真空管式コンデンサーマイクの最高峰NEUMANN M-50C、M-150を使用した拘りのDSD録音
M-50Cは英デッカの主力マイクとして1960年代から今日に至るまで他の追従を許さない貴重な存在です。器楽から大編成に至るまで幅広い分野において、数々の名盤を輩出してきました。
M-150は全世界の録音エンジニアから今注目されているノイマンの最新の真空管式マイクです。その音質は、M-50Cのナチュラルさと上質なホールの間接音を高品位に収録できる特徴をもちます。
■ 両マイクが捉えた音を、比較・選択できるトラックも用意(SA-CD層のみ)。
同じ演奏を異なるマイクで同時収録していますので、選択が可能です。
1から8トラックがノイマンM-50C(客席側)、9〜16トラックがノイマンM-150(ピアニスト側)。
両マイクが捉えた魅力ある音楽情報をお好みによってお楽しみいただけます。
(トータル演奏時間約95分)。
■ 音楽性豊かなホールの音場感・空気感と相まって、ピアノの生命力溢れる鮮度とダイナミックスを最大限引き出しました。
演奏家の音楽的表現力を最大限生かすため、楽器、調律師は最も重要ですが、それに加えてホールの響きが作品の魅力を左右します。
残響は低域成分が早めに減衰し、高域にかけて長いものが好ましく、またピアノのステージの床がしっかりしていないとブーミーな音になり、音像もあいまいになります。
今回の録音ではこれらの問題をクリアするため、収録マイクの位置を厳選するとともに、ステージ上に柱状拡散体を配置するなど、こだわりの録音を行っています。
■ DSD録音からマスタリングに使用されるクロックジェネレーター、ライン、電源ケーブルに至るまで徹底して高音質を追及。
電源は配電盤から直接極太のケーブルで供給し、またA/Dコンバーター、ルビジウムクロックジェネレーター、ハードディスクに使用する電源ケーブル、ラインケーブル等もエソテリックの最高級機材を投入。
機器もノイズの干渉を少なくするためラックから取り出し、相性の良いインシュレーターと組み合わせました。また、マスタリングも深夜に行うなど、妥協を排した作業が行われています。
■収録曲
ショパン: ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」
ショパン: 舟歌 嬰ヘ長調Op.60
ショパン: ノクターン第2番 変ホ長調Op.9-2
ショパン: 別れの曲 Op.10-3
ショパン: ワルツ第1番 変ホ長調Op.18
華麗なる大円舞曲」
リスト: ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調
ドビュッシー: 子供の領分より第6曲
「ゴリウォーグのケークウォーク」
バッハ=ブゾーニ: コラール前奏曲
「イエスよ 私は主の名を呼ぶ」
[演奏]金子三勇士(ピアノ)
1989年、日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれる。
6歳で単身ハンガリーに渡りバルトーク音楽小学校にて
チェ・ナジュ・タマーシュネーに師事。
2001年、11歳で国立リスト音楽院大学ピアノ科に飛び級で入学。
エックハルト・ガボール、ケヴァハージ・ジュンジ、ワグナー・リタに師事。
2008年バルトーク国際ピアノコンクール優勝他
数々の国際コンクールで優勝。
2013年ロンドンEMIスタジオで小林研一郎指揮
ロンドンフィルとチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番を録音。
[録音]
2014年5月20日〜22日、東京・稲城市立iプラザホール
[エクゼクティヴ・プロデューサー]
大間知基彰(エソテリック株式会社)
[プロデューサー] 江崎友淑
[レコーディング・ディレクター] 竹村正人
[バランスエンジニア・編集] 江崎友淑
[デザイン] 福田友作
[曲目解説] 萩谷由喜子
[企画/販売] エソテリック株式会社
[企画/協力]
オクタヴィア・レコード