SACD ハイブリッド

チャイコフスキー作品の魅力が

これ以上ないほど魅惑的に解読された、

まさに耳のご馳走。

デッカ黄金時代の優秀録音、世界初ハイブリッド化   

 
チャイコフスキー: 3 大バレエ〜

≪白鳥の湖≫

≪くるみ割り人形≫

≪眠れる森の美女≫ 組曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

価格:3,611円(税別)
ESSD-90171[SACD Hybrid]
DSD MASTERING
Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ[マルチなし]
美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用

12月8日発売予定、予約受付中!



一時代を画したカラヤンのデッカ録音プロジェクト   

 

ヘルベルト・フォン・カラヤン( 1908 〜 1989 )こそ、

レコード録音に対して終生変わらぬ

情熱を持って取り組んだパイオニア的存在であり、

彼が残した録音も SP 時代からデジタル録音まで、

膨大な量にのぼります。

 

その長い音楽活動の中で

カラヤンが一つの頂点を迎えたのは、

1955 年にベルリン・フィルの 常任指揮者、

翌 1956 年にザルツブルク音楽祭および

ウィーン国立歌劇場の芸術監督に就任し、

文字通りヨーロッパ・クラシック音楽界の

「帝王」と目されていた時期でしょう。

 

録音面でも、 1950 年代初頭から継続している

ロンドンでのフィルハーモニア管との EMIへの録音に加えて、

1959 年からはベルリン・ フィルとは

ドイツ・グラモフォンへの、

ウィーン・フィルとはデッカへの録音がスタートし、

ちょうどステレオ 録音が導入されて活気付いていた

レコード市場を席巻する形になりました。

 

中でも、名プロデューサー、

ジョン・カルショーとのコラボレーションによって、

ウィーン・フィルと進められたデッカへの録音では、

スタンダードなシンフォニーのみならず、

ホルスト「惑星」のパイオニア的録音も含む

多様なオーケストラ 曲や綺羅星のような

豪華キャストをそろえたオペラ全曲盤が

続々と生み出されたのです。

 

その中から 当シリーズでは

すでに「 ドヴォルザーク:交響曲第 8番&ブラームス:交響 曲第 3番 」、

R.シュトラウス の管弦楽曲集を

Super Audio CD ハイブリッド 化し、

ご好評をいただいており、

今回はその続編として、

チャイコフスキーの三大バレエを

世界で初めて Super Audio CD ハイブリッド 化いたします。  





ウィーン・フィルとの蜜月を刻印した芳醇な響き     

 

1960 年代前半といえば、

カラヤンとウィーン・フィルとの関係が

急激に深まった時期でもあります。

この時期のカラヤンは

ベルリン・フィルの芸術監督( 1955 年〜)、

ウィーン国立歌劇場と

ザルツブルク音楽祭の芸術監督( 1956 年〜)を兼任し 、

ミラノ・スカラ座とも関係を深めるなど

「ヨーロッパの音楽総監督」と称されていました。

 

1959 年秋には日本も含む

ウィーン・フィルのアジア、アメリカ、カナダへの

大規模な演奏ツアーに同行、

 1960 年にはロンドンの

フィルハーモニア管弦楽団との関係が

一区切りついたこともあり、

ウィーン・フィルとは定期公演、

ウィーン芸術週間や

ザルツブルク音楽祭での共演を重ねるなど、

その芸術的な結びつきが強くなっていきました。

 

1962 年からはウィーン国立歌劇場の

裏方従業員の待遇不満についての争議に

端を発する内紛が巻き起こり

1964 年には歌劇場の音楽監督を辞任するものの、

コンサートでの共演やレコーディングは継続し、

デッカでは「オテロ」( 1961 年)、

「トスカ」 ( 1962 年)、

「カルメン」( 1964 年)の

全曲盤というビッグ・プロジェクトが相次いでいます。

 

当盤のチャイコ フスキー「三大バレエ」は、

1961 年 9 月録音の「くるみ割り人形」組曲と

1965 年 3 月録音の「白鳥の湖」

「眠れる森の美女」組曲を組み合わせたものです。

 

前者は、オペラ上演のスケジュールを縫って、

約 2週間の間に

前述のドヴォルザークの第 8番やブラームスの第 3 番、

「ジゼル」、「惑星」など、 5枚分のLPを

収録したセッションでレコーディングされ、

初出はグリーグ「ペール・ギュント」の

抜粋とカップリング でした。

後者は名プロデューサー、ジョン・カルショーの

デッカにおける最後の

プロデュース・アルバムとなったものです。

いずれもカラヤンの颯爽たる指揮に敏感に反応し、

濃厚な響きで応じるウィーン・ フィルの魅力が

余すところなく捉えられています 。

 

 





カラヤンのLPでは定番の三大バレエ。     

 

カラヤンは特定のレパートリーを

繰り返し録音したことで知られていますが、

この 三大バレエもまさにそうで、

フィルハーモ ニア管とのモノラル 録音以後、

生涯にわたって 4 回ずつ録音を残しています。

 

「白 鳥の湖」「眠れる森の美女」については

フィルハーモニア管と 2 回( 1952 年モノラ ル、 1959 年ステレオ)、

ウィーン・フィル ( 1965 年当盤)、

ベルリン・フィル( 1971 年 ステレオ)、

「くるみ割り人形」はフィルハー モニア管( 1952 年モノラル)、

ウィーン・ フィル( 1961 年当盤)、

ベルリン・フィル( 1966 年、 1982 年)とまるで、

録音技術の進歩およびレーベルの変遷に合わせて

再録音を果たしているかのようです。

特に「白鳥の湖」と「眠れる森の美女」は

常に 組みあわせて(ナンバーの選択も同じ)

 1 枚のLPにしていますが、

カラヤンはこの 2 曲の組み合わせを

 LPという 20 世紀半ばに誕生した

画期的な長時間再生フォーマットに収録するのに

最適のレパート リーの一つと考えていたのかもしれません。

 

時間的にも 26 分と 22 分とLP片面に収録でき、

しかもバレエ全曲中の最もポピュラーなナンバーが

絶妙な起伏をもって配されているあたり、

聴かせ上手なカラヤ ンならではの演出といえるでしょう。

 

なお「白鳥の湖」で美麗な独奏を披露しているのは

コンサートマスターの

ヨーゼフ・シヴォー( 1931 - 2007 、在任 1963 - 72 )と

首席チェロ奏者のエマニュエル・ブラベッツ ( 1909 - 1998 )です 。




最高の状態でのSuper Audio CDハイブリッド化が実現。     

 

デッカが 1950 年代半ば以降

ウィーン録音の根城としたゾフィエンザールは、

響きの多さのみならず、

演奏会に多用され録音のためには確保しにくい

ムジークフェラインとは違って、

細部の音に至るまで 明晰に収録しようとする

同社の録音ポリシーには理想的な会場で、

そこでの録音は、

オーケストレー ションの綾や空間性を生々しく再現する

骨太なデッカ・サウンドの代名詞ともなりました。

 

 セッションは、

ゴードン・パリーと

ジェームズ・ブラウンがエンジニアを担当し、

各所で花を添えるウィンナ・オーボエや

クラリネット、ウィンナ・ホルンなど

管楽器のソロやアンサンブルの魅惑的な音色、

芳醇な弦楽パートの厚みと立体感、

ピッツイカートの存在感、そしてハープの美しさなど、

ウィーン・フィルの特徴的な響きを生々しく捉えています。

 

歴史的な名録音だけに、

CD 時代初期からリマスターされ、

デッカ・レ ジェンドによる

 24bit/96kHz リマスター盤としても

発売されてきましたが、

今回の

 Super Audio CD ハイブリッド 化に当たっては、

これまで同様、

使用するマスターテープの選定から、

最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、

妥協を排した作業が行われています。

 

特に DSD マスタリングにあたっては、

 DA コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、

入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、

また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、

オリジナル・マスターの持つ情報を

余すところな くディスク化することができました 。


 



■収録曲

 

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

バレエ組曲≪白鳥の湖≫

[1] 情景[第 1 幕]

 [2] ワルツ[第 1 幕]

[3] 小さな白鳥たちの踊り[第 2 幕]

[4] 情景と白鳥の女王の第 2 の踊り[第 2 幕]

 [5] チャールダーシュ[第 3 幕]

 [6] フィナーレ[第 4 幕]

 

バレエ組曲≪くるみ割り人形≫作品 71a

[7] 小序曲

 [8] 行進曲[第 1 幕]

 [9] 金平糖の精の踊り[第 2 幕]

 [10] トレパーク(ロシアの踊り)[第 2 幕]

 [11] アラブの踊り[第 2 幕]

 [12] 中国の踊り[第 2 幕]

 [13] あし笛の踊り[第 2 幕]

 [14] 花のワルツ[第 2 幕]

 

バレエ組曲≪眠れる森の美女≫

[15] 序奏とリラの精[プロローグ]

 [16] パ・ダクシオン(アダージョ)[第 1 幕]

 [17] パ・ダ・カラクテール[第 2 幕]

 [18] パノラマ[第 2 幕]

 [19] ワルツ[第 1 幕]

 

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

[ 4 ]ヨーゼフ・シヴォー(ヴァイオリン)、エマヌエル・ブラヴェッツ(チェロ)

指揮 : ヘルベルト・フォン・カラヤン

 

[録音] 1961 年 9 月( 7 - 14 )、 1965 年 3 月( 1 - 6 、 15 - 19 )、

ウィーン、ゾフィエンザール

 

[ LP 初出] S X L23 08 ( 7 - 14 )、 SXL6187 ( 1 - 6 、 15 - 19 )

[日本盤ステレオ LP 初出] 7 - 14 : SLC1185 ( 1962 年 11 月)、

 1 - 6 、 15 - 19 : SLC1499 〜 500 ( 1966 年 10 月)

 

 [オリジナル・レコーディング][プロデューサー]ジョン・カルショウ

[レコーディング・エンジニア]ゴードン・パリー、ジェームズ・ ブラウン( 7 - 14 )

 

 [レコーディング使用機材]ミキシング・コンソール:デッカ製( 7 - 14 )、

ジーメンス社( 1 - 6 、 15 - 19 ) 、 マイク:ノイマン M50 、 KM53 、 KM56 ( 7 - 14 )、

ノイ マン M49 、 M50 、 KM53 、 KM56 ( 1 - 6 、 15 - 19 ) 、

モニター・スピーカー:タンノイ社カンタベリー

モニター・アンプ:デッカ製( 7 - 14 )、クォード社 50 ( 1 - 6 、 15 - 19 ) 、

 デープデッキ:アンペックス /EMI 社製 TR90

 [ Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)

[ Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本 一家

( JVC マスタリングセンター ( 代官山スタジオ ) )

 

[ Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)

[解説 ] 諸石幸生 藁科雅美

[企画・販売]エソテリック 株式会社

 [ 企画・協力 ] 東京電化株式会社