日本でも人気を誇った親しみやすい名盤の数々
ステレオ録音の初期、
1950 年代中頃からモダン・ジャズの
レコーディングは実に活発になりました。
ジャズ専門レーベルがいろいろと
誕生したのもその要因のひとつでした。
ブルーノート、プレスティッジ、
ヴァーヴ、リヴァーサイドなどが
覇を競って血気盛んなミュージシャンの
レコーディングを行いました。
当時のハードバップ・ムーヴメントを
的確に記録したディスクなど、
今なお多くの人に共感を
もたれているものも多く存在しますが、
ここではそうした熱気に富んだ
ジャズ・シーンの歴史的名演というよりは、
そう した激動の時期から
一つ歩みを進めた「円熟期」とも言える
1960 年前後の作品、
それもジャズ史を揺るがすような
歴史的名盤というよりは
親しみをもって受け入れられ、
日頃の生活のなかでも日本の人々の間で、
その1フレーズ、1局面が
脳裏に浮かび口ずさめるような
ポピュラーな人気を誇っていた名盤を取り上げました。
これらの中には 21世紀になっても
最新録音に引けをとらない、
むしろ音質的には親しみを込めて
より良好とも思われるディスクもふくまれています。
最高の状態でのSuper Audio CD ハイブリッド化が実現
ステレオ化が
やっと定着し始めた 50年代の後半、
このあたりから音質的にも各社それぞれが
独自のアプローチをしながら
「新しいサウンド」を求めはじめました。
マイクのセッティング、
使用する機器も時代とともに著しく進歩し、
アーティストの出す音を隅々まで
しっかりと収録しようとする
試みがなされてきました。
「生以上に生々しい音」を求め、
レコードならではのリアリティ追求が
なされたのもこの時期からでした。
そうしたレコーディング・スタッフの努力、熱意が
この6つのディスクからは溢れ出るように感じられます。
そうした現場の熱い思いを、
しっかりとした充実度の高い音質を確保するように、
綿密な製作 工程を実践し、
往年の名手の生々しい楽器の音色、
リアルな現場の状況再現、
これらを考慮しながら、
エソテリック特有の丁寧なマスタリング、
製盤作業を行いました。
各ディスクで録音状況に違いはありますが、
通常のエソテリックの志向と同様に
“マスターに残された音、そのものを再現する”
ように心がけてい ます。
今回の
Super Audio CD ハイブリッド化 に当たっては、
これま で同様、使用するマスターの選定から、
最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、
妥協を排した作業が行われ ています。
特に DSD マスタリングにあたっては、
DA コンバーターと
ルビジウムクロックジェネ レーターに、
入念に調整された ESOTERIC の
最高級機材を投入、
また MEXCEL ケーブル を
惜しげもなく使用することで、
貴重な音楽情報を余すところなく
ディスク化することができま した。
WYNTON KELLY
KELLY
BLUE
ESSO-90173
とっても鮮やかで、蛍光色のようにも見える、
とても発色 の良い緑色のことで
50 年代後半にアメリカで流行していました。
それに引っかけて作られた
タイトル 『ケリー・ブルー』は
ウィントン・ケリーのプレイスタイルを
物の見事に象徴した名文句となりました。
ブルース的な表現に圧倒的な素晴らしさを示す
ウィントン・ケリーは 10代の頃から活躍し、
マイルス・デイ ヴィス・グループの
ピアニストに抜擢された
50年代後半から、
ピアニストとしての絶頂期を迎えます。
このディスクはウィントン・ケリーの
ピアニストとしての充実期にあたり、
彼の魅力満載の、そしてジャズの 香りが
これでもかと盛り込まれた名演が詰め込まれています。
管楽器を多用した
トラックとそれを挿むように組み込まれた
ジャズでよく取り上げられる名曲による
ピアノ・トリオ の演奏、この2つのセットで
ウィン トン・ケリーは自身の持ち味を
十二分に発揮しています。
◆わが国ジャズ喫茶でも最大の人気盤
「ウィントン・ケリーの代表作であるばかりでなく、
ファンキー・ブームの渦中で生まれた
最も象徴的な成果としてひときわ光彩をはなつ1枚である。
発売当時わが国のジャズ喫茶でも最大の人気盤となった」
(ジャズ・レコード百科 '79 )
作品のダイナミズムや情報量の多さにしびれてしまう
「ケリーの右手の微妙なイントネーションや
左手の音圧が楽しめるタイトル曲やポール・チェンバースの
太い音色のベースにノックアウトされるピアノ・トリオを聴くと、
この作品のダイナミズムや情報量の多さにしびれてし まうのだ」
(モダン・ジャズ名盤
500
)
◆Super Audio CDハイブリッドの音質
密度が高く、肉厚な音に仕上がっています。
ノイズに関しては特別な減衰処理をせず、
それを残しな がらも耳当たりがよく、
質感を保つことができるようにしています。
全体的に音像が立体的になり、
ピアノ は分離がよくウィントン・ケリーのタッチも明快、
手をかざすと触れることができるかのような
錯覚すら覚えるリアリティに満ちたサウンドになりました。
音に若干感じられたヴェールは
数枚剥がすことに成功したと自負しております。
管楽器の入ったトラックでは
楽器に付いたエコーが特徴的でしたが、
原音とき れいにすみ分けができるように
明確なサウンドにして、モヤモヤ感は一掃しています。
ケリー・ブルー/
朝日のようにさわやかに/
オン・グリーン・ドルフィン・ストリート/
柳よ泣いておくれ /
キープ・イット・ムー ヴィング/
オールド・クローズ
ウィントン・ケリー(ピアノ)/
ポール・チェンバース(ベース)
ジミー・コブ(ドラムス)/
ナット・アダレイ(コルネット)/
ベニー・ゴ ルソン(テナー・サックス)/
ボビー・ジャスパー(フルート)
[レー ベル]リヴァーサイド
[録音] 1959 年 2 月 19 日、 3 月 10 日 ニューヨーク、
オリ ジナル・レコーディング プロデューサー:オリン・キープニュース
[ Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[ Super Audio CD リマスタリング・エンジニア]杉 本一家
( JVC マスタリングセンター ( 代官山スタジオ ) )
[ Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解 説] 野沢龍介 佐藤秀樹
[企画・販売]エソテリック株式会社
[企画・協力]東京電化株式 会社
ビル・エヴァンスとベーシスト、
スコット・ラファロの
コラボレーションを記録した最後の名演奏です。
こ の数日後スコット・ラファロは交通事故死を遂げ
このセッションが正真正銘のお別れとなったのです。
同じ日の収録
『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』に
比べて選曲も親しみやすい、
ピアノ・トリ オ 不朽の名盤です。
ニューヨークのクラブ“ヴィレッジ・ヴァンガード”に
連日出演していた時の最終日 の記録ですが、
両者の一体となって絡み合う演奏の素晴らしさと同様に、
ライヴ収録としては異例とも 思われる音質も、
本ディスクの魅力の一つといえるでしょう。
クラブの雰囲気、客席のちょっとした囁きなども
リスナーには演奏以上の生々しさで伝わってきます。
◆ビル・エヴァンス・トリオの人気を決定的にした傑作ライヴ
『「マイ・フーリッシュ・ハート」のなんと美しいこと、
「ワルツ・フォー・デビイ」のなんと愛らしいこと 。
これぞエヴァンス・トリオの人気を決定的にした傑作ライヴ』
(完全新版モダン・ジャズ名盤
500
)
◆「ワルツ・フォー・デビイ」は
その後も何度も演奏されているが、ここでの演奏が最高だ
『冒頭曲の驚嘆すべきバラード解釈と
イマジネイティヴな語り口によって綴られる演奏は、
エヴァンス のリリシズムの結晶といってもよい。
タイトル曲はその後も何度も演奏されているが、
ここでの演奏が最高だ』
(ジャズ・ジャイアンツ
これが決定盤)
◆Super Audio CD
ハイブリッドの音質
クラブ“ヴィレッジ・ヴァンガード”の
空気感が見事に再現されています。
各楽器の音も生々しく、
ステージをうかがう最前列の席についた、
というよりも本マスタリングでは最前列を通り越して
ステージに 一緒に上がり、
客席に目を向けているかのような
錯覚すら感じさせる
リアリティの再現に成功しました。
その臨場感は圧倒的で、
ベースは太く、力強く、深く、
かつ音程はしっかりと明瞭、
ドラムスは目の前というより
脇に鎮座しているかのようです。
繊細な面も
ちゃんと表現しているピアノは混濁がなく、
タッチの 明快さが魅力となっています 。
■収録曲
マイ・フーリッシュ・ハート/
ワルツ・フォー ・デビイ/
デトゥアー・アヘッド/
マイ・ロマンス/
サム・アザー・タイム/
マイルス トーンズ
ビル・エヴァンス(ピアノ)/
スコット・ラファロ(ベース)/
ポール・モチアン(ドラムス)
[レーベル]リヴァーサイド
[録音] 1961 年 6 月 25 日
ヴィレッジ・ヴァンガード、ニューヨーク (ライヴ)、
オリ ジナル・レコー ディング プロデューサー:オリン・キープニュース
[ Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[ Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉 本一家
( JVC マスタリングセンター ( 代官山スタジオ ) )
[ Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解 説]野沢龍介
[企画・販売]エソテリック株式会社
[企画・協力]東京電化株式会社
◆絶好のシチュエーションを得、
一大ブローイング・セッションを展開する豪華メンバーたち
ウェス・モンゴメリーが飛ぶ鳥を落とす勢いで
アメリカ中にその名が知れ渡りだした時期の
最高メンバーによるライヴ録音です。
場所は西海岸、
当時マイスル・デイヴィスのグループでツアーをしていた
リズム・セクション に
テナー・サックス奏者ジョニー・グリフィンを加えた
豪華クインテットによる演奏です。
インディアナ・ポリスから出ることなく
現地で活躍していたギタリスト、
ウェス・モンゴメリーが
サックス奏者 キャノンボール・アダレイに見出され
ニューヨークに登場、
リヴァーサイド・レーベルからレコードを出して、
急激にギター界の第1人者に
上り詰めていた時期の収録で、
ライヴならではの迫力、ウェスのギタ リストとしての
今までには考えられなかった奏法が
ここで一挙に呈示されています。
サウンド面でも定評のあった
サンフランシスコ近郊の
“ツボ・クラブ”という絶好のロケーションを得、
超満員の小さなお店に 駆けつけた聴衆を前に、
一大ブローイング・セッションが繰り広げられています。
◆ウェスの真価があふれ出るライヴの快作
『ウィントン・ケリーとジョニー・グリフィンの相性は抜群、
リズム陣も申し分ない名コンビ、
豪放で精緻、 悠然としながら
おごり高ぶらないウェスの真価が
あふれ出るライヴの快作である』
(完全新版モダン・
ジャズ名盤
500
)
◆ジャム・セッションとは一線を画した豊かな音楽性
『スタジオ収録にはない迫力が
この収録では生まれている。
ジャム・セッションにありがちな
オーバーな 表情がなく、
彼らの豊かな音楽性がよく表れた立派な作品』
(ジャズ・レコード百科
'79
)
◆Super Audio CD
ハイブリッドの音質
何種類ものリリースがある
『フル・ハウス』盤の中で
ギターの音がこれほどリアルに
再現されたディスク は他にない、
と自負したくなるサウンドに仕上がりました。
親指でギターを弾くウェスですが、
その指の 腹が弦に当たる瞬間の暖かさを含んだ力強さ、
これをちゃんと表現することに成功しました。
リズム・セクション も
タイトかつ広いレンジを確保し、
ベースのランニングとシンバルの
ハイハットが刻むリズムも心地よく響きます。
ピアノもコードワークの際の各音が
それぞれはっきりと聴き取れるようになりました。
サックスも細かい口の動きが見て取れるようで、
クラブの雰囲気、熱気が
ディスクから明確に伝わってき
ます
。
◆ 全モダン・ジャズ・レコードの中でももっとも人気の高い作品
『パウェルの作品中だけでなく、
全モダン・ジャズ・レコードの中でも
もっとも人気の高い作品。
人気 盤と同時に
パウェルの世界を知るための入門的性格をもつ
アルバムといってもよいだろう』(
モダン・
ジャズ名盤
500
)
◆ ブルーノート最後の記念碑的な1枚
『リラックスした内容とあわせ、
一種の彼自身のショウケース的作品とも言えるだろう。
極め付きの冒頭曲では
パウェルのエキゾチシズム趣味が出ている。
ブルーノート最後の記念碑的な1枚』
(ジャズ・レ
コード百科
'79
)
◆Super Audio CD ハイブリッドの音質
ピアノのレンジは著しく拡がり、
ハイノート、刺激的な強音時の
歪みもかなり減少されています。
右 チャンネルに定位する
ベースとドラムスのリアルさ、
特にアート・テイラーのドラミングは
素晴らしい状態で再現されていて、
ブラッシュワークなどは実に生々しい音で収められています。
パウェルのつぶやく ような声もしっかりとしているし、
どれもが信じられないような鮮明さで再現されています。
「 このリアリティ は一体何なんだ!」
おもわず声を出てしまうほどです 。
デュイッド・ディード /
ダウン・ウィズ・イット/
ダンスランド/
ボーダリック /
クロッシング・ザ・チャンネル/
カミン・アップ/
ゲッティン・ゼア/
ザ・シーン・チェンジズ
バド・パウェル( ピアノ)/
ポール・チェンバース(ベース)/
アート・テイラー(ドラムス)
[レーベル]ブルーノート
[録音] 1958 年 12 月 29 日 ニューヨーク
オリジナル・レコーディング プロデューサー:アルフ レッド・ライオン
[ Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[ Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉 本一家
( JVC マスタリングセンター ( 代官山スタジオ ) )
[ Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解 説]野沢龍介 佐藤秀 樹
[企画・販売]エソテリック株式会社
[企画・協力]東京電化株式会社
◆ 60年代に流行した“ジャズ・ロック”の代表的名作
◆ 若々しい冒険心にみちたリー・モーガンのプレイ
『ロック・ビートを取り入れた
60年代のヒット作品。
◆ けっして単純なロック・リズムではない。そこがカッコいい
ジャズ・ロックのビートをもっているが、
けっして単純なロック・リズムではな い。そこがカッコいい。
たくさんあるジャズ・ロックの演奏の中で、
この曲が際だって高い人気をもっているのも、
このビートに秘密があるように思う』
(完全新版モダン・ジャズ名盤
500
)
◆Super Audio CD ハイブリッドの音質
ブルーノート・レーベルの主張する、
音楽のもつ力強さを
理解した上でのマスタリングを行っています。
低域のエネルギーを十二分に
引き出すためにいくつかの工夫を凝らし、
エネルギーを凝縮した
マッシヴなサウンドを生み出すマスタリングを試みました。
各楽器の音像をスピーカーの中心に集め、
ジャズのもつエネルギーを集中させています。
ブルーノートの迫力を
感じていただけるようなサウ ンドに仕上げました。
通常、現在の定番となっている
ルディ・ヴァン・ゲルダーが
コンパクト・ディスクのために
行なったリマスタリングに比べ、
ドラムスのリアリティに一層着目した
マスタリングにもなっています 。
トーテム・ポール/
ゲイリーズ・ノートブック/
ボーイ、ホワット・ア・ナイト/
ホーカス - ポーカス
リー・モーガン(トランペット)/
ジョー・ヘンダーソン(テナー・サックス)
バリー・ハリス(ピアノ)/
ボブ・クランショウ(ベース)/
ビリー・ヒギンス(ドラムス)
[レーベル]ブルーノート/
[録音] 1963 年 12 月 21 日ニューヨーク
オリジナル・レコーディング プロデューサー:アルフ レッド・ライオン
[ Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[ Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉 本一家
( JVC マスタリングセンター ( 代官山スタジオ ) )
[ Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解 説]野沢龍介 いソノてルヲ
[企画・販売]エソテリック株式 会社
[企画・協力]東京電化株式会社
THE OSCAR PETERSON TRIO
WE GET REQUESTS
ESSO-90178
◆ 楽しくて聴き応えがあり、興奮度マックスのアンサンブル
メイジャー・デビュー以来
10数年間オスカー・ピーターソンが行動を共にしていた
ヴァーヴ・レーベ ルとの最後のレコーディングです。
レコーディングした作品どれもが名演で、
すべてが代表作と言われている彼ですが、
その中でも演奏内容、人気ともに
絶大な評価が与えられているのが本作です。
黄金のトリオといわれたベースのレイ・ブラウン、
ドラムスのエド・シグペンとの息もあいかたも最高潮。
楽しく て聴き応えがあり、
興奮度マックスのアンサンブルがここに展開されます。
また本作は音質面でも定評 があり、
50 年以上の歳月を経た今でも、
オーディオ・フェアなどの
デモンストレーション・ディスクとして
採用される程のクオリティをもっている
20 世紀不滅の記録でもあります。
曲もタイトルのように
(原題は We Get Request :リクエスト承ります)
ポピュラーな人気曲が含まれていて、
ゴキゲン。
ピーターソンの生み出すジャズの楽しさを満喫してください
。
◆ トリオのエッセンスが入った入門的な作品
『録音の良さも手伝って彼の代表作に上げられる作品だ。
全 10 曲のほとんどが4分前後という
演奏時間で選曲もポピュラーなものもあり、
その意味で入門向きともいえる。
しかもトリオとしてのエッセンスが
失われていないのはさすが』
(ジャズ・レコード百科
'79
)
◆ 好きな曲を聴きながら
オーディオ・チェックできたら、こんないいことはない
『好きな曲を聴きながら
オーディオ・チェックできたら、こんないいことはない。
ピアノ 対ベースとドラムスが
50 対 50 の勢いで演奏するのが多いこのトリオだが、
ここではピーターソン、ブラウン、シグペンの3人が
同タイムでゴールを争うレースの激しさが聴こえてくる』
(ジャズ・ジャイアンツ
おれが決定盤)
◆Super Audio CD ハイブリッドの音質
今までのディスクに比べ
音のヴェールが数枚剥がされたような
イメージが最初の音から浮かびます。
切れ味抜群。
ベースの弓弾きでの深く音程の明確な音は実に印象的で、
眼前に迫るリアリティがあります。
さすがに半世紀の間、
ジャズ名録音の代名詞的存在であった
サウンド だと唸らされます。
レイ・ブ ラウンの駒の高い(弦と指版の間が広い)
ブンブン鳴るベースの音が実に快く響き、
ピアノはタッチの 変化が的確に聴きとれ、
ピーターソンの指が見えるようです。
左に位置するドラムスは
「そこに居る」よう な臨場感で、
リスナーは
わくわくすることでしょう
。
酒とバラの日々/
マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ/
ジョーンズ嬢に会ったかい/
ピープル /
ユー・ルック・ グッド・トゥ・ミー/
イパネマの娘/
D. & E. /
タイム・アンド・アゲイン/
グッドバイJ.D.
オスカー・ピーターソン(ピアノ)/
レイ・ブラウン(ベース)/
エド・シグペン(ドラムス)
[レーベル]ヴァーヴ/
[録音] 1964 年 10 月、 11 月
オリジナル・レコーディング プロデューサー:ジム・デイヴィス
[ Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[ Super Audio CD リマスタリング・エンジニア]杉 本一家
( JVC マスタリングセンター ( 代官山スタジオ ) )
[ Super Audio CD オーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解 説]野沢龍介 油井正一
[企画・販売]エソテリック株式会社
[
企画・協力]東京電化株式会社